2019年09月30日公開
2020年03月09日更新
退職代行の失敗ランキングTOP6!体験談&回避法は?使われた会社はどんな対応をしてくる?
退職代行で失敗し、仕事を続けなければいけなくなったら…?想像するだけ苦痛のはず。状況をさらに悪化してしまわないよう、金額は高くなりますが弁護士への依頼がおすすめ。退職代行の失敗ランキングや回避法、退職代行を使われた会社の対応などを参考に成功率をあげましょう。

目次
退職代行における失敗ランキングTOP6!リスクが高い順に紹介!
退職代行サービスの利用を考えている人は、事前にリスクを把握することが大事。
どんな失敗があり得るのかを知っておけば、危険を回避しやすくなります。
あなたのリスク回避に役立てるよう、退職代行における失敗のランキングをまとめましたので、ぜひご覧ください!
退職代行における失敗ランキング1位|違法(非弁)行為に巻き込まれる
退職代行において一番リスクが高いのは、違法(非弁)行為をおこなう退職代行会社に巻き込まれてしまうことです。
非弁とは、弁護士ではない人が交渉などの行為をすること。
以下のように弁護士法第七十二条によって禁止されており、これを破ることは犯罪にあたります。
(非弁護士の法律事務の取扱い等の禁止)
第七十二条 弁護士又は弁護士法人でない者は、報酬を得る目的で訴訟事件、非訟事件及び審査請求、再調査の請求、再審査請求等行政庁に対する不服申立事件その他一般の法律事件に関して鑑定、代理、仲裁若しくは和解その他の法律事務を取り扱い、又はこれらの周旋をすることを業とすることができない。ただし、この法律又は他の法律に別段の定めがある場合は、この限りでない。
退職代行会社の数は当初に比べて増加傾向にあるため、しっかりと法律を守れていない業者も存在するといわれています。
たとえあなたが知らなかったとしても、違法な退職代行会社に依頼をすることで警察から連絡がくることも考えられるのです。
退職代行サービスの普及と退職代行会社の増加によって、意図せず非弁に関係してしまうリスクが増えているので注意してください。
退職代行における失敗ランキング2位|必要な書類等を送ってくれない
退職代行サービスを使って失敗したケースとして、退職後に必要書類を送ってもらえなかったことが挙げられます。
たとえば雇用保険を受給するために提出しなければならない離職票を送ってくれないと、受け取れるはずのお金をもらえません。
退職はできたものの、しっかりとしたアフターケアをしてくれないことで、「失敗した」と感じる人もいるのです。
また会社に置き忘れた私物についても同様のことがいえます。
退職時には郵送するといっておきながら一向に届かず、退職代行会社も対応してくれなくなって諦めざるを得ない状況もあるのです。
退職代行における失敗ランキング3位|会社から嫌がらせをされる
退職できることになったとしても、退職代行会社の対応が悪かった場合には、あなたと会社の関係が最悪になってしまうこともあります。
なかには、会社の同僚や上司が家におしかけてきたケースもあるとされているので注意が必要です。
この件ではすぐに退職代行会社が上司に連絡し、「帰ってくれなければ警察を呼ぶ」と伝えてくれたため事がおさまったとのこと。
上司は「面と向かって話したかった」と語っていたとされていますが、嫌がらせと受け取られても仕方がありませんよね。
退職代行における失敗ランキング4位|損害賠償を請求される
退職代行サービスを使って非常識な辞め方をすると、会社から損害賠償を請求されてしまうリスクがあります。
たとえば、今後の社運を託された会議を任されている状態で故意に放棄した場合、悪質だと受け取られかねません。
この場合、本来得られるはずだった利益を失ったとして損害賠償を請求される可能性が否定できないのです。
実際に起こった事例としては、1992年(平成4年)のケイズインターナショナル事件が有名。
入社後1週間で病気を理由に会社に来なくなり、退職を認められるまでの仕事を放棄した社員に対する損害賠償の事例です。
この社員の欠勤により、会社は得られるはずだった1,000万円もの利益を逃してしまったと主張し、訴訟となりました。
このときの判決で従業員が命じられた内容は、70万円もの損害賠償の支払い。
ただ、こういった事例は少ないといわれています。
なぜなら、損害賠償を請求するには、それなりの時間と労力が必要となるからです。
ですが油断してはいけません。
退職代行を使って無理に退職することで、損害賠償を請求される可能性があることは把握しておきましょう。
退職代行における失敗ランキング5位|退職できない
退職代行をしてもらったのに、本来の目的が達成されないとガッカリしてしまいますよね。
全体の件数から見ると少なめですが、退職できなかった事例もゼロではありません。
実際にあった事例としては退職代行に依頼したものの、結局は会社から休職を勧められて受け入れたケースがあります。
別の案件では、「会社から昇給をするから会社に残ってくれ」といわれて仕事に復帰した事例も。
これらの事例は本人にとって退職よりも良い選択肢ができたと考えられるので、一概には失敗とはいえないかもしれません。
今後、退職代行サービスを使うときには、「休職や昇給による復職などの提案がされるかもしれない」と、とらえておくと良いでしょう。
ちなみに主な退職代行会社は、ほぼ100%の確率で退職を成功させていることも押さえておいてください。
たとえば、退職代行会社のなかでもトップクラスに有名なEXITは、これまでに退職できなかった例は一件もないとしています。
またSARABAの退職率はほぼ100%ですが、その理由は休職を選んだことを失敗例としてカウントしているからです。
つまり、退職代行サービスを利用しても退職できないケースはごくわずかと考えて良いでしょう。
退職代行における失敗ランキング6位|支払った途端に音信不通になった
退職代行会社のなかにはかなり悪質な会社もあるので注意が必要。
9,800円という破格の金額で限定10名の退職代行を宣伝しておきながら、支払い後に音信不通となったケースもあります。
こういった事例は総数から見ると少ないものの、失敗例として押さえておくべきです。
退職代行会社の数は増えているので、このような悪質業者が潜んでいる可能性を否定できません。
痛い目にあってしまわないよう、細心の注意を払いましょう。
退職代行の成功・失敗に関する体験談
退職代行サービスは普及してきているものの実際に利用したことがある人は、そう多くありません。
より良い形で退職できるよう、先輩たちの体験談を糧にしてください!
退職代行で成功した人の体験談①体調が良くなった
退職代行を使って良かったと感じている人の体験談には、仕事を辞めることで調子が良くなったとする口コミがありました。
精神的にかなり追い詰められていたのでしょう。
暗闇から抜け出してより良い未来をつかんだ人の体験談はこちらです。
何ヶ月か前に退職代行EXIT使って仕事辞めた。スッキリしたけどこれで良かったのかなあ何て考えながら転職した。現状、神。辞めてから立ちくらみも目眩も耳鳴りも無くなった。人は幸せになる資格しかないのに辛い思いまでして働く事ない。以上
— E♡ (@ster2i) March 15, 2019
退職代行で成功した人の体験談②ストレスフリーに退職できた
上司に退職を切り出せず、悩んだ末に利用した退職代行サービス。
その結果、気を使わずに済んだと感じている人の体験談はこちら。
退職代行サービス使ってみたけど、本当に仕事辞めれたわ。
— のぶかっつ (@kaigo_1234) October 31, 2018
上司に仕事辞めますって言い出しにくい空気の中だったから、(言ったら公開処刑されそうな空気で今後働きづらくなり、自分がイジメに合うかもだったのでw)
退職代行で気を使わなくてもいいのは良かったかも。
退職代行で成功した人の体験談③上司と普通に話せるようになった
上司からキツく当たられて苦しんだ日々を、退職代行を活用することで乗り切った人の体験談。
退職の意志を伝えたあとのコミュニケーションが円滑になり、退職代行サービスに満足している人の口コミです。
退職代行使って良かったと思ったのは、上司とスムーズに会話できた時ですかね。辞めれるきっかけが欲しかったので。むしろいじめられた上司と普通に会話できて良かったです。いろんな声がある退職代行。五万って想う人もいます。でもね #退職代行
— 毒みかん (@poisoned_mikan) December 21, 2018
退職代行で成功した人の体験談④ようやく辞めれて気分も晴れやか
退職の思いが募りながらも、なかなか言い出せなかった「辞めます」の言葉。
退職代行サービスを使うことで障害を乗り切り、清々しさを感じている人の体験談も見ておきましょう。
《ご報告》
— ストレス発散 (@sutoresu42) May 9, 2019
辞めたい辞めたいと嘆いていた私は5/9日に正式に退職代行を利用して退職しました。
祝ってください(図々しい)㊗️
退職代行の失敗に関する体験談①退職代行会社がしっかり対応してくれない
成功事例から一転、ここからは退職代行における失敗に関する体験談です。
申し込みの前に悪い側面にもしっかりと目を向けるためにも、こちらの体験談をご覧ください。
友達の旦那さんが退職でトラブってる……退職代行サービス利用したけど、未払い賃金は無視され、催促してるのに離職票、社会保険雇用証も送ってこないと((((;゜Д゜)))
— うっちー@metal galaxy world tour玉蟻 (@pyro_pf_kei) October 12, 2018
退職代行の失敗に関する体験談②会社の顧問弁護士にやられた
退職代行を使って会社からの脱却を図ったものの、顧問弁護士に阻止されたケース。
事例としては少ない退職できなかった系の体験談は貴重ですので、しっかりと心にとめておきましょう。
退職代行サービス使ったものの失敗して未だ働いてる同期がいるんだけど怖すぎ
— ワタナベユウヤ (@Diamyuu) April 3, 2019
弊社顧問弁護士が登場し呆気なく死亡
— ワタナベユウヤ (@Diamyuu) April 3, 2019
退職代行で失敗を回避する方法
退職代行を依頼したのに失敗してしまうと、目も当てられない状況に…
職場に戻って勤務を継続しなければいけなくなった場合、かなり肩身の狭い思いをするでしょう。
そんなことにならないよう、退職代行で失敗を回避するための方法をまとめました!
【退職代行で失敗を回避する方法】
- 弁護士に退職代行を依頼する
- 顧問弁護士がいる退職代行会社に依頼する
- 依頼前にサービス内容を確認する
- 相談時の対応を見る
- 相場の金額と照らし合わせる
退職代行で失敗を回避する方法①弁護士に退職代行を依頼する
もっとも安全性が高い方法は、弁護士に依頼すること。
弁護士ならあなたに代わって交渉することができるので、安心して任せられます。
法律のエキスパートなので会社から予想外の反発があったとしても、あなたを強力にサポートしてくれるでしょう。
退職代行会社に依頼する場合の一番のリスクは、非弁による違法行為。
予期せぬトラブルに巻き込まれたり、得られるはずの残業代や退職金などを取りこぼしたりしないよう最善の選択をしてください。
その選択こそが弁護士です。
退職代行での失敗を回避する方法②顧問弁護士がいる退職代行会社に依頼する
弁護士に退職代行を依頼する場合、金額の相場は20万円~50万円となっています。
金額が金額だけに、簡単に依頼できる人は少ないでしょう。
その一方で退職代行会社の場合、依頼金額の相場は3万円~5万円。
リーズナブルな金額でストレスフリーに退職したい人にはやっぱり魅力的です。
そこで退職代行会社のなかから良い業者を探したい人へのアドバイスはこちら。
顧問弁護士がいる退職代行会社に依頼する。
顧問弁護士がいる退職代行会社は、非弁のリスクを把握しているケースが多いと考えられます。
そのため、法律に反することなく業務を遂行してくれると期待できるのです。
ただし、顧問弁護士がいるからといって100%安心できるかというと、そうではありません。
なぜなら、顧問弁護士がどこまで業務に関与しているかは不明ですし、退職代行会社が忠告を聞いていないかもしれません。
顧問弁護士がいない退職代行会社よりも安心感がありますが、リスクを伴う選択であることは把握しておきましょう。
退職代行での失敗を回避する方法③依頼前にサービス内容を確認する
退職代行会社に依頼する場合には、事前にサービス内容を確認しておくことをおすすめします。
たとえば、「会社が残業代の支払いに応じてくれない場合にはどうなりますか?」と質問をしてみると良いでしょう。
退職代行会社から、「その際も弊社で対応するので問題ありません」といわれた場合には、その業者はおすすめできません。
なぜなら、残業代の支払い交渉ができるのは弁護士だけだからです。
仕事を受けるために安易なことを案内してくる退職代行会社には注意してください。
そのほかにも、退職時期や有休の交渉などについても対応可能といわれた場合には要注意です。
サービス内容を確認する際には、どの時点で退職代行のサービスが終わるのかについても確認しておいてください。
これで、離職票などの受け取りまでサポートしてくれるのかどうかなどをある程度見極められます。
退職代行での失敗を回避する方法④相談時の対応を見る
相談時の対応が親切であったかどうかも良い退職代行会社を判断するときのポイント。
態度が悪い退職代行会社は、その後のサポートも不十分であると予想できるので、避けた方が無難です。
最初の相談時だけ良い対応をしようとするケースも考えられるので、できるだけ細かく相手の様子を観察することをおすすめします。
退職代行での失敗を回避する方法⑤相場の金額と照らし合わせる
退職代行会社を選ぶ際には、相場の金額とかけ離れていないかをチェックしてください。
3万円~5万円の相場を目安として、安すぎる業者や高すぎる業者は避けた方が良いでしょう。
相場よりも安すぎる退職代行会社は、集客がうまくできずに過度に金額を下げていることが考えられます。
この場合、満足したサービスを提供できていないと読み取ることができるので、問題アリな可能性が高いのです。
反対に、相場の金額よりも過度に値段が高い場合には、法外に高い料金設定がされていることが考えられます。
高額であることがサービス内容の充実と結びつくとは限らないので、注意してください。
退職代行を使われた会社はどんな対応をしてくる?想定される対応を紹介!
退職代行サービスを利用する際には、会社がどんな対応をしてくるのかが気になるところ。
それによって、あなたにも負担が生じるかもしれません。
そこで退職代行サービスを使われた会社が、どんな対応をするのかについて確認しておきましょう!
【退職代行を使われた会社側の対応】
- 退職届等の書面を求めてくる
- 残業代などの請求に応じてくれない
- 引き継ぎを要求してくる
退職代行を使われた会社側の対応①退職届等の書面を求めてくる
退職代行サービスを使われた会社は、本人でもない人からの電話をあっさりと信じるわけにはいきません。
そのため、退職届や退職代行会社に退職を頼んだことを証明する書類などを求めることがあります。
これによってあなたも書類の作成をする必要が生じるかもしれないので、心にとめておいてください。
退職代行を使われた会社側の対応②残業代などの請求に応じてくれない
退職代行会社は残業代などの交渉をすることができません。
そのため、あなたの会社が残業代などの支払いに応じない可能性があります。
残業代については当社の社内規定があるので交渉したいなどといわれると、退職代行会社はなす術がありません。
あなたの会社に顧問弁護士がいる場合には、こうした知恵を貸すことも考えられるのです。
退職代行を使われた会社側の対応③引き継ぎを要求してくる
会社としては、社員に突然辞められると困ってしまいます。
その社員しか把握していないことがある場合にはなおさらです。
メールなどでは引き継ぎを済ませられない場合には、会社から引き継ぎ要請があるかもしれないことを押さえておきましょう。
退職代行の失敗ランキング(体験談・回避法など)のまとめ
退職代行サービスの成功率は100%に近いので、安心して依頼する人は珍しくありません。
その一方で退職代行会社による失敗のせいで、高い金額を支払ったことを後悔する人もいます。
手堅く退職しようとしたにもかかわらず、職場に戻らなければいけないことはどうしても避けたいもの。
以前よりも悪化した状況のなかで心身ともにすり減らしてしまうリスクが高まるからです。
そのため、退職代行を使う際には慎重になるべき。
痛い思いをしないよう、ここで紹介した失敗事例やリスクの回避法を活用してスムーズに退職してくださいね。
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