「草創期」の意味や使い方・類語などを丁寧に解説

「草創期」はなにかの歴史を知ろうとして調べると、必ずと言っていいほど目にする言葉ですが、実際にどの期間が「草創期」なのでしょう。ほかにも時代を区切る言い方はたくさんあります。ここでは「草創期」の意味と、その類語にも触れます。

「草創期」の意味や使い方・類語などを丁寧に解説のイメージ

目次

  1. 1「草創期」の読み方や意味
  2. 2「草創期」の使い方
  3. 3「草創期」の例文
  4. 4「草創期」の類語
  5. 5「草創期」は何を語るにも欠かせない時期

「草創期」の読み方や意味

まず「草創期」という字のなりたちと、この言葉の読み方や意味を見てみましょう。

漢字それぞれが持つ意味

ここで、草創という言葉をつくる「草」と「創」について説明します。草は「くさ」または「そう」の読みかたで意味あいが変わりますから、草創の「そう」に限定します。

草【そう】
  1. くさ。
  2. 粗末。簡単。
  3. いなかじみている。
  4. 詩歌・文章の下書き。
  5. 書体の一種。行書をさらにくずしたもの。
  6. 物のはじまり。
 
創【そう】
  1. 傷ができる。刃物でうけた傷。
  2. 物事をはじめる。はじめてつくる。

「創」の字は、刃物をあらわす「刂(りっとう)」で材木を切って「倉」を建てるようすを表現しています。

「草創」そして「草創期」

それぞれの意味に触れたところで、「草創」と「草創期」について書きましょう。まず「草創」から説明します。
 

  (読み方) (意味)
草創 そうそう 物事のはじめ。草分け。
事業をおこすこと。
神社・寺院などを初めて建てること。創建。

このように「草創」は、なにかしらの始まりという印象が強い言葉です。余談ですが、ごくまれに「草創」という苗字の方がいらっしゃいます。こちらは「くさわけ」さんとお読みするそうです。次は「草創期」の意味です。
 
草創期 そうそうき 物事の初期段階
国や文明などが発展しはじめる時期
会社や団体などの活動がはじまる時期

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「草創期」の使い方

「草創期」のイメージや使い方について、ここで書いておきましょう。

「草創期」という時期

「草創期」は、物事や歴史の初期、その中でもとくに早い時期にあたります。会社でいうと創立当時、何かの団体であれば設立したばかりの頃などというイメージです。

たとえば縄文時代を区分するとき、以前は「早期・前期・中期・後期・晩期」の5期でした。しかし現在では「早期」の前に「草創期」が加わった6期で区分されています。

「草創期」の使いどころ

草創期という言葉は、いろいろな事柄のはじまりを指すときに使うことができます。

【使い方の例】
・テレビ草創期(テレビ放送開始当時)
・インターネット草創期(一般ユーザーにインターネットが開放された当時)
・勧進相撲草創期(勧進相撲が始まった頃)
・探偵小説草創期(探偵小説が書かれるようになった頃)

「草創期」の例文

それでは、どのような文脈で「草創期」が使われるのか、例文をご紹介します。

「草創期」の例文いろいろ

 

縄文時代草創期には、すでに簡素な造りの木弓が狩猟道具として使われていた。
ギリシャ神話は、その草創期において口承形式で伝えられてきた。
実践型詰め将棋は、詰め将棋の草創期からあったようだ。
「あさかぜ」は海上自衛隊草創期の護衛艦だ。
彼女は、日本映画草創期の人気女優であった。

これらの例文のように、だいたいの物事の始まりに「草創期」を使うことができます。

「草創期」の類語

この章では「草創期」の類語・同義語を挙げます。

類語・同義語

「草創期」の類語・同義語を表にまとめました。同じ読み方でも漢字によってニュアンスが違います。

  (読み) (意味)
創生期 そうせいき 物事が初めて生じた(発生した)時期
創成期 そうせいき 物事が初めて成立した(できあがった)時期
創業期 そうぎょうき 事業を新しく始めた時期
黎明期 れいめいき 新しい文化・時代などが始まろうとする時期

「草創期」と「創生期」を混同しているのか、【草生期】と覚え間違えたり、書き間違えることがあるようです。しかし「草生(そうせい)」は主に栽培で使われる言葉ですから、このような場合には当てはまりません。

「草創期」は何を語るにも欠かせない時期

どんな物事の歴史にも「草創期」があります。所属している会社や好きなスポーツチーム、普段買い物にでかけるデパート、自分の住んでいる町。さまざまな物事に興味を持ち、そのルーツをたどって草創期を知ると、また違う発見があることでしょう。

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この記事のライター
megnet
「わかりやすい言葉選びと読みやすい文章」を心がけています。

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