「お気をつけてお越しください」の正しい使い方を例文とともに解説!

相手を招待する際に使われる「お気をつけてお越しください」という表現。二重敬語に見えますが、正しい敬語なのでしょうか?また、「いらしてください」との違いは?「お気をつけてお越しください」の正しい使い方と、「お気をつけていらしてください」の違いをご説明します。

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目次

  1. 1「お気をつけてお越しください」の意味
  2. 2「お気をつけてお越しください」は正しい敬語?
  3. 3「お気をつけてお越しください」の使い方
  4. 4「お気をつけてお越しください」を使うときの注意点
  5. 5「お気をつけてお越しください」の例文【ビジネス・メール】
  6. 6「お越しください」と「いらしてください」の違い・使い分け
  7. 7「お気をつけてお越しください」を正しく使い分けよう

「お気をつけてお越しください」の意味

「お気をつけてお越しください」は、取引先やお客様を招いた時に使う慣用句です。
ビジネスでの挨拶やメールの返信だけでなく、日常生活の挨拶でも、招待する際の丁寧な言い回しとして使われます。

目にすることが多いため、何気なく使ってきた慣用句ですが、相手によって、使い方に注意が必要です。

「お気をつけてお越しください」の意味を、語句を分解して解説します。

「お気をつけて」の意味

「お気をつけて」は、「気を付ける」の丁寧な表現です。

「気をつけて」は、「注意して」「用心して」を意味しています。相手に対して、「注意や用心をするように」という呼びかけをする表現です。

「お気をつけて」は目上の人や上司に使っても問題ありません。

「お気をつけてください」は間違った言い方!

「お気をつけてください」は「お~ください」と、動詞一つで言い切る場合は、「て」が不要なため省く必要があります。

「お気をつけください」という言い回しが正しい敬語です。

「お越しください」の意味

「お越しください」は、「お越し」と「~ください」の2語から成り立っています。

「お越し」の意味

「お越し」は、「来る」という動詞の尊敬語です。

ビジネスでの挨拶や、メールでのやり取りで、待ち合わせ場所に、相手がこちら側の指定した場所へ「来る」場合に使う言葉です。

「~ください」の意味

「~ください」は、「くれ」という動詞の尊敬語です。

相手に物や何かを請求する意味があります。

動詞の連用形で、前の動詞に伴って「~ください」と使うことができます。

「お越しください」は二重敬語?

丁寧な言い回しの敬語ですが、二重に使う敬語は不適切と言われています。

「お越しください」は一見、二重敬語に見えますが、2つの独立した別々の単語を組み合わせているため、二重敬語ではありません。

適切な敬語として使うことができます。

「お越しください」の意味は?

正しい敬語と分かった上で、「お越しください」の意味をご説明します。

「お越しください」は、「来てください」の尊敬語で、相手に来ることをお願いする意味があります。

言葉の成り立ちから見える!「お気をつけてお越しください」の意味

「気を付けてお越しください」は、言葉の成り立ち通りに直訳すると、「注意して来てください」を意味します。

もっとわかりやすく言うと、「こちらに到着するまでの道中、何もなく、無事に来てくださるのを祈っています」となり、来訪する相手への気遣いを伝える慣用句であることになります。

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「お気をつけてお越しください」は正しい敬語?

「お気をつけてお越しください」は、3つの独立した別々の単語から成り立っているため、敬語の重複にあたりません。よって、正しい敬語です。

「お気をつけてお越しください」は目上の人や上司に使って良い?

「お気をつけてお越しください」は、目上の人や上司に使ってもよい敬語です。
ビジネスでの挨拶やメールの返信だけでなく、日常でも、相手への来訪を気遣いを伝える敬語として、広く使うことができます。

「お気をつけてお越しになられませ」は間違い!

「お気をつけてお越しになられませ」は、「お越しください」という表現よりも、丁寧な言い回しに見えます。

けれど、「お越しに」という「来る」の尊敬語に、「なる」の一部が敬語に変化した「なられる」が組み合わさった文言なので、二重敬語となります。

間違った敬語ですので、丁寧に見えても、使ってはいけません。

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「お気をつけてお越しください」の使い方

目上の人や上司に、自分のもとへ来てもらう時には、相手への敬意や気遣いを示すことで、良好なコミュニケーションを図る上で大事になります。

ビジネスでの挨拶やメールの返信で、目上の人や上司に良い印象を持ってもらうことができるため、大変便利な表現です。

「お気をつけてお越しください」の敬語表現の使い方を、以下で見ていきましょう。

文末に添える

相手がわざわざ来てくださる事への感謝の気持ちや、気遣いを表す最も一般的な使い方は、文章の末尾に添える使い方です。

目上の人や上司にも使うことのできる使い勝手の良い挨拶なので、ビジネスでの挨拶の最後に付け加えたり、メールの返信の文末に添える挨拶として重宝できます。

一言足して使う

文中に、お越しいただく日の天候だったり、相手の事情や状況を鑑みた説明として、何か一言付け加える使い方ができます。

ビジネスでの挨拶やメールの返信の文末に添えるよりも、相手により丁寧になり、失礼がない言い方ができます。

特に、目上の人や上司に来ていただく場合には、効果的です。

目上の人や上司のおかれている状況を理解していることを示すことができ、気遣いを簡潔に表現できるため、良い印象を相手に与えることができます。

「お気をつけてお越しください」を使うときの注意点

「お気をつけてお越しください」は、正しい敬語ですが、使う相手によっては、相手に不快感や嫌悪感を与えてしまうことがあります。

「気をつけて」を不快に思う人の特徴

「気をつけて」は「注意して」という意味であるため、相手がこちらに向かう道中に何か悪いことが起こることを暗示しているように感じる人がいます。

そのため、「お気をつけてお越しください」といわれることを不快に感じる人は、「何事もなく来てほしい」という、こちらの願いをマイナスイメージで捉えています。

過去、事故やトラブルに見舞われたり、起こした人、あるいは、無事故であっても元来心配性の方は、「気をつけて」という表現に、不快感や嫌悪感を感じる場合があります。

気にする方には使わない!他の言い回しをしよう

「気をつけて」という言い方を不快に感じる方だとわかったら、以後一切使わないのが一番です。

それでも、相手に来てもらうことへの感謝を文末に添えたい場合は、「どうぞお元気でお越しください」という言い回しを使いましょう。

「お気をつけてお越しください」の例文【ビジネス・メール】

ビジネスでの挨拶やメールの返信で、よく使われる表現ですが、具体的にどのように使うことができるのか。
ビジネスでの応対時、メールの返信での添え方、そして、日常生活での言い回しを例文で確認しましょう。

「お気をつけてお越しください」の例文【ビジネス編】

・1月12日13時に、弊社にてお会いしましょう。どうぞ、お気をつけてお越しください。

・台風接近の天気予報が出ております。台風の進路が大変気がかりではございますが、くれぐれもお気をつけてお越しください。

「お気をつけてお越しくださいませ」は接客業の女性特有の言い回し

「お気をつけてお越しくださいませ」はビジネス上では、接客業の女性特有の言い回しであるため、男性は使いません。

「お越しください」よりも相手により丁寧に伝えることができます。

例文は以下になります。

・ご予約承りました。ご利用ありがとうございます。お気をつけてお越しくださいませ。

・セール当日は混雑が予想されます。ご利用予定のお客様は、どうぞ、お気をつけてお越しくださいませ。

「お気をつけてお越しください」の例文【メール編】

・本日雨が降っております。大変滑りやすくなっておりますので、お足元にお気を付けてお越しください。

・お越しをお待ちしております。どうぞ、道中お気をつけてお越しください。

「お気をつけてお越しください」の例文【日常編】

・お会いできるのがお久しぶりになります。我が家で、家族一同、楽しみにお待ちしております。どうぞお気をつけてお越しください。

・お車でお越しですね。お時間に余裕がありますので、焦らずに、くれぐれもお気をつけてお越しください。

「お越しください」と「いらしてください」の違い・使い分け

相手に来ていただく敬語としては、他に、「いらしてください」「いらっしゃってください」があります。

二つの違いと、「お越しください」との使い方との違いを解説します。

「いらしてください」と「いらっしゃってください」の違い

「いらしてください」は、「いらっしゃってください」の略語です。

相手がこちらに来ることを敬う表現で、ビジネスでの挨拶やメールの返信だけではなく、日常生活でも、使いやすい表現です。

目にする機会の多い敬語ですが、「いらっしゃってください」だと言葉が長く、使いにくいため、「いらしてください」と略して使います。

「いらしてください」の使い方には注意が必要

「いらしてください」の使い方には注意点がありますので、言葉の成り立ち・意味や使い方について分かりやすく解説します。

「いらしてください」の言葉の成り立ち

「いらしてください」は、「いる」という動詞の尊敬語と、「~ください」という動詞の尊敬語から成り立っています。

二重敬語ではないので、正しい敬語です。

「いる」を漢字表記すると、「入る、居る」となります。

「いらしてください」の意味と使い方

「いる」が「入る、居る」という二つの漢字があてはまるため、「行く、来る、居る」の3つ意味で使うことができます。

意味が3つあるため、使われる場面も多くなります。以下の4場面が使用できるケースです。

(1)相手が行く時
「お気をつけて行ってらっしゃいませ」という意味になる。

(2)相手が帰る時
「お気をつけてお帰り下さい」という意味になる。

(3)相手が来る時
「お気をつけて来てください」という意味になる。

(4)相手が待っている時
「お気をつけてお待ちください」という意味になる。

このように、いろんなビジネスシーンやメールで使うことができるため、使い勝手が良い表現と言えます。

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「お越しください」と「いらしてください」の違い

「いらしてください」は、とても便利な表現で、例えば「お気をつけていらしてください」など様々なビジネスシーンやメールで使われますが、便利であるがゆえの注意が必要です。

なぜなら、「いらしてください」は「来る」のか「行く」のかがはっきりせず、相手に要件が伝わりにくい言い回しであるからです。

相手に来ていただくという依頼を、はっきりと伝えなければならない場合は、「お越しください」が適切な表現と言えます。

「お立ち寄りください」は同じ意味?

ビジネスでの挨拶やメールの返信で「来てください」の丁寧な表現の一つに「お立ち寄りください」があります。

目上の人や上司にも使える正しい敬語です。

しかし、「お立ち寄りください」は、「良かったら」や「時間があれば」などのカジュアルなお誘いを含んでいると理解している人もいます。

そのため、来てほしいとお願いや依頼をする場合には適切な表現とはいえません。

「お気をつけてお越しください」を正しく使い分けよう

「お気をつけてお越しください」の意味や使い方について、言葉の成り立ちや例文を交えて解説しました。

文末に添えるだけで、来てくれる相手への気遣いや、来てくださることへの感謝を伝えることのできる言葉です。

使える相手も目上の人や、上司にも使えるため、大変使い勝手の良い表現なので、使うことも多いでしょう。

しかし、使う相手によっては、不快感や嫌悪感を与えますし、丁寧に言おうとするあまりに正しくない敬語になる可能性があります。

正しい意味と使い方を知り、ビジネスでの挨拶やメール文に添えることで、相手との不要なトラブルを避け、円滑なコミュニケーションをはかりましょう。

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この記事のライター
Ginamy
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