「ハイヤー」と「タクシー」の違い|料金やサービスの違いを解説

タクシーとハイヤーの違いは何でしょう。ハイヤー料金はどれくらいかかるのでしょう。タクシーと比べてなかなか利用する機会が少ないハイヤーですが、タクシーにはないメリットもあります。今回はハイヤーとタクシーの違いやハイヤー料金の仕組みを解説いたします。

「ハイヤー」と「タクシー」の違い|料金やサービスの違いを解説のイメージ

目次

  1. 1「ハイヤー」と「タクシー」の違い
  2. 2「ハイヤー」と「タクシー」の使い分け
  3. 3ハイヤー料金はどれくらいかかるのか?
  4. 4ハイヤーは個人でも契約できる?
  5. 5ハイヤーは「付加価値サービス」

「ハイヤー」と「タクシー」の違い

ハイヤーなんて使った経験がない人が世の中の多数派でしょう。まずはタクシーとハイヤーの主な違いを押さえておきましょう。

利用する客層の違い

ハイヤーは大会社の重役や来日した海外のVIPが使用するイメージがあります。彼らがタクシーではなくハイヤーを利用するのは、相応の理由があることをご存知でしょうか。

実は街なかを流しているタクシーでは入れない場所があるのです。官公庁や一部の企業はセキュリティ上の理由から、ドライバーの氏名や車両ナンバーなどの情報を事前に提供してもらった車両でなければ敷地に乗り入れさせないのです。

そのため事前予約制で、しかも折り紙つきの運転手が乗るハイヤーの需要があるわけです。

使用される車種の違い

ひと目でわかるハイヤーとタクシーの違いは、車種です。

タクシーの車両は、低コストで販売されている一般車両を使うことが一般的となります。代表的な車種はトヨタのクラウンで、ショールームに展示されるものとは別の、タクシー専用グレードがあります。装飾品や装備を必要最低限にした分、廉価で販売されます。

対してハイヤーは多くの場合、各自動車メーカーの最高級車が使われます。トヨタであればセンチュリーやセルシオ、日産ならプレジデント、ホンダならレジェンド、といった具合です。メルセデス・ベンツやBMWを使っているハイヤーもあります。VIPにふさわしい「品格」と車体の頑丈さがハイヤーには必要なのです。

外装の違い

タクシーの場合、お客様に街なかで「発見してもらいやすい」ことが大事です。そのため配色も目立つようなものが多いです。ボディに描かれる会社のロゴも同様です。

しかし事前予約制であるハイヤーの場合、街なかで目立つ必要はありません。逆に目立たない黒が多いのは、VIPなどが乗車するためにハイヤーには「品格」が必要だからです。

ドアの開閉の違い

「日本のタクシーは自動でドアが開閉される」というのは、来日した外国人が驚く日本的サービスのひとつです。

ところがハイヤーの場合、日本的な自動開閉装置がドアについていません。運転手がその都度、ドアを開閉してくれることがハイヤーの「品格」でもあるのです。

運転手の違い

VIPに対して失礼があっては、ハイヤーの会社として大変です。そのためハイヤーの運転手は接客がしっかりできる、運転歴の長いドライバーが務めるケースが多いです。

海外からの来客用としても需要があるので、英語だけではなく最近は中国語や韓国語を話せるハイヤー運転手も増えています。

ハイヤーとタクシーの違い一覧

  利用者 車種 デザイン ドア 運転手
ハイヤー VIPや重役 最高級車種 基本は黒 手動 ベテラン
タクシー 一般客 専用低コスト車 目立つ配色 自動 個人差あり

ここまで説明しました内容をまとめると表のようになります。

念のため申し加えますが、地方によってはハイヤーの定義やサービス内容が違うこともあります。例えば北海道では、タクシー全般を指して「ハイヤー」と呼ぶ人も多いです。この記事はあくまでも全国標準としてお読みください。

「ハイヤー」と「タクシー」の使い分け

タクシーとハイヤーの主だった違いはご理解いただけたでしょうか。次にタクシーとハイヤーの使い分けについて説明いたします。

ハイヤーは予約制

駅前で待機していたり、街なかを流しているタクシーと違い、ハイヤーは事前に予約が必要です。

タクシーの場合、まず行き先を運転手に告げますが、ハイヤーの場合は予約時に行き先も会社側に伝えることになっています。

タクシーも「迎車」の形で、自分がいる場所に呼ぶことはできます。しかしそれはあくまでも呼ぶだけです。タクシーは公共交通機関のひとつだからです。

対してハイヤーは個別輸送機関です。高級車両と優秀な運転手を時間貸しするもので、お客様に合わせたきめ細やかなサービスも料金に含まれた「商品」といえます。

料金体系の違い

タクシーの料金体系はご存知でしょう。まず初乗り運賃で一定の距離までは走ります。その後は「加算運賃」がかかります。加算運賃は距離や時間に応じて増える追加運賃です。

ハイヤーは距離にかかわらず、完全に時間制です。行き先がどこなのかは料金に反映されないのです。ハイヤーとは英語の「Hire」のことで、「雇用」という意味があります。つまりハイヤーは利用するその日のその時間、「車ごと運転手を雇う」ことになるわけです。ドアを運転手が開閉するのも、そのような考え方が反映されています。

そしてハイヤーの利用時間とは、乗車している間だけではありません。ハイヤーが「車庫を出てから車庫に戻るまでの時間」が料金の対象となります。仮に横浜の人が東京からハイヤーを呼んで利用する場合には、東京の車庫を出発してから東京の車庫に戻るまでに要した時間が料金対象となります。

支払い方法の違い

タクシーの場合は、降車するときに初乗り運賃プラス加算運賃の合計を支払います。

例外はタクシー・チケットです。あらかじめ企業とタクシー会社が契約を交わします。利用するときは所定のチケットを渡すだけで現金等は不要です。あとで企業側がまとめて支払い、部署別や個人別の集計も可能となります。

ハイヤーの場合、降車したときに運賃は払いません。その大きな理由は、先に触れました「時間制」の考え方です。ハイヤー料金は自社の車庫に戻るまでが対象ですから、利用者が降車した段階では金額が確定しません。

多くのハイヤーは、利用料金は後日請求となります。

ハイヤー料金はどれくらいかかるのか?

ハイヤーの利用価値はわかったけれど、実際の値段はどれほどになるのか、利用経験がなければ当然そこは不安要素になります。そこでハイヤー業界の大手のひとつ、東京の日本交通株式會社のハイヤー料金表を実例に説明いたします。

社用車や役員車として利用する場合

自前で役員車と専属運転手を抱える余裕のある会社は別として、その代用としてハイヤーを使う選択もできます。

その場合の契約料金は、利用する頻度や送迎する区間、利用する車種などの諸条件に沿って見積りしてもらうことになります。料金表に「月額○○万円」と表記されないのは、条件次第で価格が変動するためです。

ハイヤーで通勤すること(定期送迎)も同様に、諸条件に沿って月額を見積もりしてもらいます。ゴルフ接待で利用する場合も送迎区間や車種によって値段が変動するため見積もりをしてもらいます。

契約の内容によっては割引サービスがある会社もありますので、送迎の条件次第ではタクシーより割安になることもありえます。

法事などでのスポット使用

ハイヤーは毎日ではなくスポットで利用することもあります。結婚式で新郎新婦や主賓の送迎を依頼したり、葬儀で来場者を送迎したり、誕生パーティーで利用したりもできます。

日本交通株式會社のハイヤー料金表では、「2時間または30km」で12,310円~、となっています。

同社の空港送迎料金はこのようになっています。
 

成田空港送迎(片道) 約35,000円~
羽田空港送迎(片道) 約18,000円~

また同社のホームページによれば、月に15日以上利用するならばスポット使用よりも専属使用(月極め使用)が安くなる可能性がある、と説明されています。専属使用の場合、社用車のように乗務員と車両が固定されます。そのため意思疎通が楽になるというメリットも専属使用にはあります。

ハイヤーは個人でも契約できる?

ハイヤーのスポット使用ではなく、専属使用を個人単位で契約することは可能なのでしょうか。その場合の条件はどうなるでしょうか。

個人契約も可能

ハイヤーのサービスを受けるためには、まず書面で契約を結ぶ必要があります。

個人であっても、契約を締結すること自体は可能です。しかし誰でも無条件に契約できるわけでなく、事前の審査があります。

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保証金も必要

審査をパスしても、保証金が必要になってきます。会社によっても契約内容によっても違いますが、少なくとも数十万円単位の金額になります。

ただし保証金は解約時には返金されます。

ハイヤーは「付加価値サービス」

今回はタクシーとハイヤーのさまざまな違いや、ハイヤーのメリットなどをまとめてみました。

タクシーはなくてはならない公共交通機関ですが、定期送迎などハイヤーにはハイヤーの良さもあります。さらにハイヤーは単なる輸送機関ではなく、サービスを提供する商品でもあることをご理解いただけたことでしょう。

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pinbokerocky

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