「パンツ」と「ズボン」の違い|「ボトム」や「スラックス」とも違う?

「パンツ」と「ズボン」の違いについて明確な答えを知っていますか。言い方の違いであるという認識はあってもはっきりとした違いは知らないのではないでしょうか。こちらの記事では「パンツ」や「ズボン」「ボトム」などの言葉の意味や違い、種類について解説しています。

「パンツ」と「ズボン」の違い|「ボトム」や「スラックス」とも違う?のイメージ

目次

  1. 1「パンツ」と「ズボン」の違い
  2. 2「パンツ」「ズボン」と「ボトム」「スラックス」の違い
  3. 3男女で呼び方に違いはある?
  4. 4「パンツ」「ズボン」の種類
  5. 5「パンツ」と「ズボン」の違いを知ってファッションを楽しもう

「パンツ」と「ズボン」の違い

「パンツ」と「ズボン」について、同じものを言い換えている言葉であるということはわかっても、なぜ二通りも言い方があるのか、その違いはご存知でない方が多いのではないでしょうか。

「パンツ」と「ズボン」にはどのような違いがあるのか解説していきます。

「パンツ」と「ズボン」の違いは「語源」

「パンツ」と「ズボン」はどちらも「下半身に身に付ける二股の衣類」を指した言葉です。

意味は同じでもなぜ二通りの言い方があるのでしょうか。この違いは、ずばり語源にあります。「パンツ」と「ズボン」、それぞれの由来になった言語が違うのです。

それでは「パンツ」と「ズボン」について詳しく解説していきます。

「パンツ」の語源

パンツ 英語の「pamts(パンツ)」が由来


「パンツ」は、英語の「pamts(パンツ)」が由来しています。

日本では「パンツ」といえば一般的には下着を連想することが多く、抵抗がある人もいますが、イギリスやアメリカではズボンのことを一般的に「パンツ」と言うのです。

日本でも「下半身に身に付ける二股の衣類」という意味で「パンツ」を使うようになったのは最近のようです。

イギリスやアメリカでズボンのことを「パンツ」と呼んでいることが若者の間で流行り、そこから「パンツ」という言い方が増えたのです。

「ズボン」の語源

ズボン フランス語の「jupon(ジュポン)」が由来


「ズボン」とは、フランス語の「jupon(ジュポン)」が由来しています。

日本では「パンツ」よりこの「ジュポン」という言葉の方が先に使われるようになり、昔から「下半身に身に付ける二股の衣類」を「ズボン」と呼んでいるようです。

現代では少し古臭い呼び方だと思われがちな「ズボン」ですが、昔から呼んでいて日本人にはとても馴染み深い言葉であると言えます。

「パンツ」「ズボン」と「ボトム」「スラックス」の違い

「パンツ」「ズボン」の違いについては前の章で解説しました。「パンツ」と「ズボン」は同じものを表す言葉ですが、その由来となった言語が違うのです。

それでは、似たような言葉として知られている「ボトム」や「スラックス」にはどのような違いがあるのでしょうか。

種類の違いであるのか、単なる言い方の違いであるのか確認していきましょう。

「ボトム」とは

ボトム 下半身に着る衣類の総称   


「ボトム」とは「下半身に着る衣類の総称」です。

「ボトム」は「裾」や「底」という意味の英語の「bottom(ボトム)」に由来しています。このことから「パンツ」や「ズボン」だけでなく「スカート」や「レギンス」など、下に履くものすべてを含んだ言葉として「ボトム」は使われます。

また、複数形になった「ボトムス」という呼び方も同じものを指しています。上半身に着る衣類を「トップス」と呼びますので、セットで「トップス」「ボトムス」と呼ぶようになったと言われています。

「スラックス」とは

スラックス ジャケットに合わせるようなきれい目の「パンツ」


「スラックス」というのは、「ボトム」である「ズボン」や「パンツ」の一種です。「ゆったりした」という意味の英語「slack(スラック)」から由来しており、そのまま「ゆったりとしたズボン」のことを本来は意味しています。

しかし、現代においては「ゆったりとしたズボン」という意味以外に、長ズボン自体のことを「スラックス」と呼んだり、スーツや制服などジャケットに合わせるパンツのことを「スラックス」と呼んだり、定義があいまいになっています。

最近の日本で認知されている定義としては「ジャケットに合わせるようなきれい目のパンツ」というのが一般的であるようです。

意味を知るとわかる「パンツ」「ズボン」「ボトム」「スラックス」の違い

これまでのことをまとめると、「パンツ」「ズボン」「ボトム」「スラックス」の関係性は以下のようになります。

「ボトム」>「パンツ」「ズボン」>「スラックス」

ボトムの一種が「パンツ」「ズボン」であり、「パンツ」「ズボン」の一種が「スラックス」であるのです。
 

言葉 意味
ボトムまたはボトムス ズボンやスカートなど下半身に身に付ける衣類の総称
パンツまたはズボン 下半身に身に付ける二股の衣類
スラックス ジャケットに合わせるようなきれい目の長ズボン(またはパンツ)

男女で呼び方に違いはある?

現代では「パンツ」と「ズボン」など、人によって言い方が違ったり、解釈が違ったり、定義があいまいであることがあります。

現在の日本では「パンツ」という言い方より「ズボン」という言い方をする人の方が多いという調査結果を出しているところもあり、文化の違いや時代、国の違いも言い方の違いに影響を与えているということがわかります。

では、男女で「パンツ」「ズボン」「ボトム」など、言い方に違いはあるのでしょうか。
男女別で見てみると、男性より女性の方が「パンツ」と呼ぶ方が多く、男性の方は「ズボン」と呼ぶことが多いようです。

女性の場合

レディースファッションには「スカート」や「ズボン」など「ボトム」に多くの種類があり、区別が必要です。
ボトムを購入する際に、「レディースパンツ」など「〇〇パンツ」という言葉を見る機会も多いのではないでしょうか。

女性は「〇〇パンツ」と呼ぶ機会が多い

例えばレディーススーツを見てみると「パンツスーツ」という言い方をすることがあります。

男性物のスーツであれば、わざわざ「パンツである」ということを強調して「パンツスーツ」としなくてよいのですが、レディーススーツの場合はスカートが付いているのかズボンが付いているのかを区別するために商品名に「パンツスーツ」や「レディースパンツ付き」などと書いていることが多いのです。

「パンツ」=下着であるという認識が薄くなっている

このようにレディースファッションでは「〇〇パンツ」という言葉を聞く機会が多くあります。

よって女性の方が聞き慣れているということもあって「ズボン」を「パンツ」と呼ぶことに抵抗が少なくなってきている可能性があります。

また、女性は下着のパンツのことを「ショーツ」と呼ぶことがあるため、より「パンツとはズボンのことである」という考えが定着してきているのかもしれません。

男性の場合

一方メンズファッションの場合は、レディースファッションよりも「〇〇パンツ」とわざわざパンツであることを強調した商品名を使う必要が少なく、むしろパンツといえばやはり「下着のパンツ」を連想する人が多いようです。

メンズファッションもレディースファッションのように、下着のパンツの方を「パンツ」と呼ばなくなれば、ズボンのことを「パンツ」と呼ぶ人の方が多くなる日が来るのかもしれません。

「パンツ」「ズボン」の種類

「パンツ」、「ズボン」の種類についても解説していきます。

種類については奥が深く、丈の長さによって違ったり、素材やシルエットによってもカテゴリー分けされています。

また、時代や国によっても違いが出てくるため定義があいまいなものもあるのです。ここでは基本的な種類についてまとめてみました。

【丈の長さ別】「パンツ」「ズボン」の種類

種類 丈の長さ 特徴
ショートパンツ ひざ上程度
(4分丈)
  ・「短パン」や「ショーパン」とも呼ぶ
・ショートパンツの中でも極端に股下の丈が短いものは「ホットパンツ」と呼ばれる 
ハーフパンツ ひざ上からひざ下程度
(4分丈から6分丈)
・部屋着やスポーツのユニフォームとして用いられてきたため、ゆったりとしたシルエットのものが多い
・最近ではリゾートファッションなどで着られている
カプリパンツ ひざ下程度
(6分丈)
・ラテン音楽の「カリプソ」もしくは「カプリ島」から来たと言われてる
・ぴったりとしたシルエットが特徴
クロップドパンツ すねの真ん中くらいからくるぶし程度
(7分丈から8分丈)
・裾を切り落としたようなデザインが特徴
・ウエストはゆったりしており、裾に行くほど細くなっている
サブリナパンツ すねの真ん中より少し下くらいからくるぶしが若干隠れる程度
(8分丈から9分丈)
・細身で女性用のズボンとして用いられることが多い呼び方
・オードリーヘップバーンが『麗しのサブリナ』という映画で着用していたことからこの名前で呼ばれるようになったと言われている
・カプリパンツの一種で、ぴったりしたシルエットが特徴
アンクルパンツ くるぶしが若干隠れる程度
(9分丈)
・ウエストはゆったりしており、裾に行くほど細くなっている

【素材別】「パンツ」「ズボン」の種類

種類 主な素材 特徴
ジーンズ デニム生地や綿素材の厚手の生地 ・元々は作業着として使われていた衣類で、ビジネスシーンには向いていない
・主には藍色やブルー系の色で染められたものを指すが、厚手の綿生地で作られているものもジーンズと呼ぶ
チノパン チノクロスという厚手のコットン生地 ・「チノパンツ」を省略して「チノパン」と呼ぶことが多い
・イギリス陸軍の軍装やアメリカ陸軍の作業着が元であると言われ、カーキ色やベージュ色のもの、黒色など落ち着いた色のものが主流
・日本では「綿パンツ」とも言うことがある
・基本的にはカジュアルシーンで利用するが、すっきりしたシルエットのものであれば軽いビジネスシーンにも対応できる
カーゴパンツ 厚手の綿布 ・大きなポケットが左右の太ももあたりに付いたズボン
・貨物船(英語で「カーゴ(cargo)」)で働いている人の作業着であったことからカーゴパンツと呼ばれるようになった
・カジュアルな雰囲気があり、ビジネスシーンには向いていない

「ジーンズ」と「デニム」の違い

■ジーンズの語源
ジーンズは「ジーン生地でできたズボン」という意味で呼ばれています。
脚に履くものを英語ではパンツ(pants)やシューズ(shoes)のように複数形にすることからジーン生地でできたズボンも「ジーンズ」と複数形で呼ぶようになったのです。

■デニムの語源
一方で「ジーンズ」を「デニム」と呼ぶことも増えました。

「デニム」とはフランス語で、「ニーム産のサージ生地」が語源です。
「serge de Nimes」から由来していると言われています。

そのため、本来「デニム」とは生地の産地について述べている言葉なのですが、最近は「デニム」という部分が有名になってジーンズの代わりに「デニムパンツ」略して「デニム」と呼ぶことが多くなったのです。

よって「ジーンズ」も「デニム」も同じ種類のズボンを指す言葉であるのです。
また「ジーパン」というのは「ジーンズ」と「パンツ」を足して作った和製英語だと言われています。

「パンツ」と「ズボン」の違いを知ってファッションを楽しもう

「パンツ」と「ズボン」の違いや「ボトム」や「スラックス」の意味、ズボンの種類について解説してきました。

国や時代によっても変化する「ボトム」の種類の言い方や意味はとても奥が深く、知れば知るほどファッションを楽しいものにしてくれます。

「パンツ」と「ズボン」のように似た意味を持つファッション用語について、現代の日本ではどのような言い方をされているのか常に流行をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター
たじま

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