「おしめ」と「おむつ」の違い|どっちが正しい?使い分けを説明

「おしめ」と「おむつ」の意味は? そしてどのような違いがあるのでしょうか。「紙おむつ」とは言うのに「紙おしめ」とは言わないのはなぜか、大人に対して使うのは「おしめ」と「おむつ」どちらなのか、について詳しく説明します。

「おしめ」と「おむつ」の違い|どっちが正しい?使い分けを説明のイメージ

目次

  1. 1「おしめ」とは
  2. 2「おむつ」とは
  3. 3「おしめ」と「おむつ」の違い・使い分け
  4. 4「紙おしめ」はあるのか
  5. 5「おしめ」と「おむつ」を使い分けるようにしよう

「おしめ」とは

まずは「おしめ」について、意味と由来を説明します。

「おしめ」の意味

「おしめ」とは「湿布(しめし)」に接頭辞「お」がついたもので、乳幼児などの股を覆って大小便を受ける布や紙のことを言います。

「おしめ」の由来

「おしめ」は漢字では「御湿」と表記されます。「御」は「締布( しめし)」に付いた接頭辞です。更に「しめし」の「し」が省略されて「おしめ」と読みます。

「おしめ」は「おむつ」と意味においては同じであり、「おむつ」の由来である「襁褓(むつき)」のこと、とされています。「むつき」については、次の項で詳しく説明します。

「おむつ」とは

前項では「おしめ」について意味と由来を確認し、「おむつ」と同じ意味であることを説明いたしました。その際に「むつき」という言葉が出てきましたので、その言葉にも触れながら「おむつ」について意味と由来をみていきます。

「おむつ」の意味

おむつとは、排泄が自分の意思でコントロールできない乳幼児、病人、高齢者の排泄物(大小便)を処理するために、腰から下の部分にあてがう布や紙ナプキンのことを言います。

「おむつ」の由来

「おむつ」は漢字では「御襁褓」と表記されます。「御」は「襁褓(むつき)」に付いた接頭辞です。更に「むつき」の「き」が省略されて「おむつ」と読みます。「むつき」には、おむつやふんどし、という意味以外に「産着」の意味があります。

「おむつ」の正確な語源の詳細は不明とされていますが、「身・つ(助詞)・着」とする説や、「陸衣」、「紐付」など、様々な説があるようです。

「おしめ」と「おむつ」の違い・使い分け

「おしめ」と「おむつ」について意味と由来を知ることで、意味において「おしめ」と「おむつ」が同じであることを確認いたしました。それでは一体「おしめ」と「おむつ」の「違い」はどこにあり、どのように使い分ければよいのでしょうか。

「おしめ」と「おむつ」それぞれの特徴と違い一覧

「おしめ」と「おむつ」について、これまで見てきた内容も含めて、その特徴と違いを一覧にまとめてみます。
 

  漢字 意味 由来 紙製品の商品への記載・有無 (現代における)使用対象者
おしめ 御襁褓 排泄物を処理するために股に当てる布や紙 襁褓 なし 乳幼児にほぼ限定
おむつ 御湿布 同上 同上 あり 全て(子ども、成人、高齢者)

「おしめ」「おむつ」どちらの由来でもある「襁褓」の意味
1. おしめ、おむつのこと。子どもや病人の大小便をとるために腰から下に当てておくもの
 
2. 生まれたばかりの赤子に着せる産着
 
3. ふんどし

「おしめ」と「おむつ」の使い分け

前項の「特徴」で示したとおり、
 

由来となる言葉「むつき」の意味には「おしめ」や「おむつ」、「産着」以外に「ふんどし」の意味もあることから、「使用対象者」として「子ども」と「大人」両方が想定されてもおかしくはない

と考えられます。ところが現実的には「おしめ」という言葉が介護や看護の現場で大人に対して使用されることはほぼ皆無であり、「おむつ」が代わりに使用されています。

現代社会においては、「おしめ」は乳幼児に対して使う言葉、「おむつ」は広く一般的で大人に対しても使える言葉、として広く認識されていると考えて、そのように使い分けていけば問題ないでしょう。

「紙おしめ」はあるのか

「おしめ」と「おむつ」の違い、使い分けについて前項で確認いたしました。そこで示し表にもある通り、紙製品の商品に「紙おむつ」と記載されているものは多々ありますが、「紙おしめ」という記載は目にすることがありません。

詳細は不明ですが、紙おむつを販売する大手企業が「おしめ」ではなく、「おむつ」という言葉を選んで用いたためそのまま定着した、という説が有力なようです。そのため大人用の商品も「紙おしめ」ではなく「紙おむつ」と呼ばれるようになっています。

このことからも、そして「おしめ」という言葉が持つニュアンス(赤ちゃんを連想させるなど)からも、大人や高齢者に対して「おしめ」という言葉を使うことは避けた方が良いでしょう。

「おしめ」と「おむつ」を使い分けるようにしよう

「おしめ」と「おむつ」について意味や由来から、どちらも「むつき」が元々の言葉であり、そのため意味も「同じ」であることを確認いたしました。

ところが昨今、布よりも紙素材の「紙おむつ」が主流になってくる過程において、商品記載が「紙おむつ」として概ね統一され、乳幼児用だけでなく高齢者などを対象とした商品にも「紙おむつ」と記載されるようになりました。

このことから「おむつ」の方が一般的な言葉となり、「おしめ」は乳幼児にのみ使用されるようになっています。実際に介護や看護の現場でも「おしめ」は使用されませんので、使用する対象によって「おしめ」と「おむつ」を使い分けるようにしていきましょう。

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この記事のライター
Matsuzawa

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