「ご指導いただき」の意味!ビジネス敬語を目上の人に使えてる?【例文】

ビジネスでの会話やメールで、上司に「ご指導いただきありがとうございました」とよく言います。しかし「これは正しい敬語なのだろうか」と不安に思う人もいるでしょう。「ご指導いただき」の意味や使い方、正しい敬語かどうかも解説しますので、ここで不安を解消しましょう。

「ご指導いただき」の意味!ビジネス敬語を目上の人に使えてる?【例文】のイメージ

目次

  1. 1「ご指導いただき」の意味とは
  2. 2「ご指導いただき」の使い方【基本】
  3. 3「ご指導いただき」は正しい敬語?
  4. 4「ご指導いただき」の例文【ビジネス・メール・手紙】
  5. 5「ご指導いただき」と「ご指導くださり」の違い・使い分け
  6. 6「ご指導」の類語・言い換え表現
  7. 7ビジネス敬語をしっかりと理解しよう

「ご指導いただき」の意味とは

「ご指導いただき~」とは、「指導してもらい~」という意味です。これ自体は「ご指導いただく」の活用形で、見ての通り「ご(御)」や「いただく」が使われていることから丁寧な表現であることが分かります。

「ご指導」の意味

「ご指導」の意味をまず考えてみましょう。「ご指導」とは「教えてもらう」という意味の言葉です。頭に「ご(御)」がついているため、丁寧な表現になります。「ご(御)」は尊敬語としても謙譲語としても使われますが、この「ご指導」は謙譲語の敬語として扱います。

「指導」そのものは「教え」や「指南」といった意味の言葉です。謙譲語の「ご(御)」が付属した敬語になると「教えてもらう」「教えられる」という意味に若干変化します。これは謙譲語が「自分(の動作)」を指すためです。

「ご指導いただき~」の意味は「指導してもらい~」

「ご指導いただき」は「指導してもらい」という意味の表現です。「ご指導いただく」の活用形で、「指導してもらう」を丁寧に言い換えた言葉となります。これに限らず「~してもらう」という意味で「~していただく」と表現することはしばしばあります。

「ご指導いただき」の使い方【基本】

「ご指導いただき」は、メールや会話でのお礼の言葉として使うのが基本的な使い方になります。社内の上司を含め、目上の人に対して「ご指導いただきありがとうございます」や「ご指導いただきありがとうございました」と相手にお礼を言う際に使われることが多いです。

「ご指導いただき」は謙譲語を使った敬語表現のため、相手は社内の上司や社外の人等に限られます。社外の人であれば良いですが、社内の同僚や部下には使いません。

「ご指導いただき」はメールや手紙等様々なビジネスシーンで使える

「ご指導いただき」の使い方として最も多いのが「お礼の言葉」です。ビジネスにおける「ご指導いただき」は、メールは勿論対面での会話でも使うことが出来ます。

丁寧な表現になるため、上司や目上の人に対して使える言葉です。メールでも対面でもそのまま「ご指導いただきありがとうございました」といった使い方が出来ます。

「ご指導いただき」は依頼の言葉としての使い方もできる

「ご指導いただき」のもう一つの使い方として、相手に指導の依頼やお願いをする際にも使うことが出来ます。「ご指導いただき」を変形させて「ご指導いただければ幸いです」のように使います。「(私に)指導してくれると嬉しいです」という意味です。

「~いただければ」という使い方は「ご指導」の他にもあります。たとえば「ご連絡いただければ」「お送りいただければ」という使い方をされることも多いです。また「~の程」等、上司や目上の人に対するお願いの表現は他にも存在します。

もっとストレートな依頼の使い方では「ご指導いただけますか」という言い方もあります。敬語としては正しいですが、「幸いです」をつける方が相手の感情を逆なですることもなく丁寧な言い方です。

「ご指導いただく」の過去形は「ご指導いただいた」

「ご指導いただきありがとうございました」も過去形になりますが、「ご指導いただく」という表現自体を過去形にするなら「ご指導いただいた」になります。使い方としては、仕事の実績等を上司から褒められた際に「○○さんからご指導いただいたおかげで…」等とします。

他にもお世話になった方が退職や異動をする、または自分が他の部署へ異動する際の言葉として使うことも可能です。その場合は「○○様からご指導いただいたことを胸に、これからも精進して参ります」のように言いましょう。対面でもメールでも伝えられる使い方です。

「ご指導いただき」は社内の上司や目上の人・社外の人に使う言葉

「ご指導いただき」の使い方として注意したいのが使う相手です。「ご指導いただき」は謙譲語を使った敬語表現になります。そのため、「ご指導いただき」は社内を含めた目上の相手のみ使えます。ある程度親しい社内の目上の相手でも「ご指導いただき」は使うことが出来ます。

社内の同僚や部下に使える言葉ではありませんが、あまり親しい関係ではない社外の方には使ってもそれほど問題はありません。「ご指導いただき」は丁寧な表現なので敬意を払う必要のある相手にのみ使いましょう。

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「ご指導いただき」は正しい敬語?

結論から言うと「ご指導いただき」は正しい敬語です。謙譲語として間違っているのではないかという指摘も実際にありますが、「指導してもらうのは自分」であるため、目上の人に対する敬語として正しい使い方になります。

また、「ご指導いただき」は「失礼ではないか」という不安からか間違った使い方をする人も多いです。通常、「して」を入れた「ご指導していただき」等という言い方はしません。使い方に注意しましょう。

「ご指導いただき」は文法的に正しい敬語

「ご指導いただき」は文法から見ても、謙譲語の使い方からしてみても正しい敬語です。一方で「指導するのは相手なのに、自分の動作を指す謙譲語が使われているのはおかしいのでは」という指摘も実際にあります。

しかし、「ご指導いただく」は「指導してもらう」という意味の表現です。そして「指導してもらう」のは「自分」になります。そのため、「してもらう」をへりくだると「いただく」ということになるのです。

「ご指導していただき」とは言わない

「ご指導いただき」の「ご指導」と「いただく」の間に「して」を入れて「ご指導していただき…」という使い方を見かけることがありますが、これは間違いです。この「して」は「する」の活用形ですが、敬語において「ご~していただく」という表現はありません。そもそも「ご指導する」という言い方もしないでしょう。

「ご指導いただき」もそうですが、「ご~いただく」という表現は謙譲語であり、あくまでも自分の動作にしか使うことはできません。「していただき」という表現を使いたいなら「指導していただき」にすると正しい敬語になります。

「ご指導いただき」の例文【ビジネス・メール・手紙】

「ご指導いただき」はビジネスシーンの他メールや手紙などの文面でも使われます。一般的に、感謝の言葉を伝える際は過去形の「ご指導いただきありがとうございました」を使う方が多いです。しかし、状況によっては現在形の「ご指導いただきありがとうございます」の方が正しいこともあることから、使い分けが出来ると良いでしょう。

このことを踏まえつつ、ビジネスやメール、または手書きのお手紙等で使える「ご指導いただき」の例文を紹介します。「ご指導いただき」は上司やビジネスでの相手先に対する年賀状で使うことも多いため、そちらの例文も合わせて解説します。実際のビジネスシーンで使う際の参考にしてみて下さい。

「ご指導いただき」の例文【ビジネスの基本】

【例文】

「本日はご指導いただきありがとうございます。」
「今までご指導いただき、誠にありがとうございました。」
「昨日の研修では懇切丁寧なご指導をいただき、本当にありがとうございました。」
「田中様からご指導いただいたことを胸に、日々の業務に邁進していく所存でございます。」
「これからも松本様にご指導いただきたいと存じます。」

例文にあるように「誠に」を「ありがとうございました」の前につけると誠意の気持ちを伝えることが出来ます。また、「懇切丁寧なご指導」のように「ご指導」に「~な」という修飾語をつける場合は「ご指導いただき」とする方が自然です。

例文ではビジネスシーンの対面で言う言葉を想定しましたが、メールや手紙でもそのまま使うことが可能です。文面では「本当にありがとうございました」とは言わないため、「誠にありがとうございました」に言い換える方が適切でしょう。

「ご指導いただき」の例文【メール編】

【例文】お礼のメール

株式会社フューチャーデザイン
管理部 井上勝人様

お世話になっております。デザイン部の名村です。
先日は雑誌のデザイン案件でお世話になりました。井上様より頂いたアドバイスのおかげで、素晴らしい案を提出できた所存です。

先方からも好評で採用のご連絡をいただくことが出来ました。
ご指導いただき誠にありがとうございました。

今後も井上様からいただいたアドバイスを胸に日々精進してまいります。重ねてお礼を申し上げます。
今後ともよろしくお願いいたします。

「ご指導いただき」でよく使われるお礼メールの例文としました。新人研修や学生が参加するインターンシップ等、社内・社外問わず担当者にお礼を伝えたい際にも使えます。業種や会社にもよりますが、特に入社したての頃はこのようなメールを書く機会も多いため覚えておくと良いでしょう。

また、お礼を言いたい場合はきちんと何に対してのお礼なのか、内容を伝えることが肝要です。長すぎるのも印象は良くないため、シンプルに伝えるのが良いでしょう。

「ご指導いただき」の例文【手紙編】

【例文】結婚報告の手紙

拝啓 寒気の候、皆様におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

さて、この度私事ではございますが、12月25日に入籍する運びとなりました。
新しい家族のためにも、これまで以上に業務に励む所存でございます。

今後とも変わらぬご指導いただきますよう何卒お願い申し上げます。

略儀ながら書中での挨拶とさせていただきます。
折を見てご挨拶に伺いたいと存じます。 敬具
 
株式会社高橋出版 代表取締役 高橋 翔太様
株式会社森久保編集部 山崎 陽介

「ご指導」をお願いする際の例文です。無論手書きのお手紙を想定していますが、本文そのものは電子メールでも使えます。ここではビジネス相手に向けた入籍の知らせにしていますが、赴任・着任の挨拶等としてでも手紙が用いられることが多く、「ご指導いただきますよう…」という表現を使うことが多いです。

年賀状で使える「ご指導いただき」の例文

【例文】年賀状の挨拶文

「昨年はご指導いただき誠にありがとうございました
本年もよろしくお願いいたします」
「今年も変わらぬご指導を頂ければ幸いです」

例文は年賀状に添えるあいさつ文として書くことが出来ます。主に今までご指導いただいたことに対するお礼か、今年もご指導いただきたいですというお願いを書くことが多いです。年賀状のマナーとして、「去年」は忌み言葉なので使わない、季節の挨拶文は句読点(「。」や「、」)を使わない、といったことも覚えておきましょう。

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「ご指導いただき」と「ご指導くださり」の違い・使い分け

「ご指導いただき」と同じ意味・使い方で「ご指導くださり」という表現も存在します。「くださり」は尊敬語で、指導をしてくれる相手の動作を立てています。どちらも上司や目上の人に対する正しい敬語であり、どちらを使っても失礼になるようなことはありません。

使われている敬語が違うため、「ご指導」を指す主語に違いがあるものの意味は同じです。両方とも丁寧な表現ですので厳密に使い分ける必要はありません。ビジネスや日常では、どちらかと言うと「ご指導いただき」の方が言い回しのしやすさからよく使われる傾向にあります。

敬語の種類が違うだけで意味は同じ

「ご指導いただき」は謙譲語が使われていますが、「ご指導くださり」は尊敬語です。よって「ご指導くださり」は指導してくれる相手を立てた表現になります。両者の違いは敬語の種類と「ご指導してもらっている」のか「『ご指導』をしてくれているのか」という違いくらいで、意味に大きな違いはありません。

つまり「ご指導いただきありがとうございました」も、「ご指導くださりありがとうございました」も、どちらも「自分に指導をしてくれた相手に感謝している」という意味になるのです。使い方も同じで、使える対象も上司や目上の人のみということで厳密に使い分ける必要もありません。

「ご指導いただき」も「ご指導くださり」も丁寧な敬語

「ご指導いただき」も「ご指導くださり」も文法として正しい敬語です。丁寧な表現なので、目上の人や社外に使うのが基本です。「ご指導くださり」も社内の同僚や部下には使わないようにしましょう。

「ご指導いただき」も「ご指導くださり」もほぼ同じ意味・使い方ですが、一般的には「ご指導いただき」のような「ご~いただき」の謙譲語を使った表現の方がよく使われています。あくまで言い回しのしやすさですが、どちらを使っても失礼になるようなことはないため、好きな方を使うと良いでしょう。

「ご指導」の類語・言い換え表現

ビジネスにおいては「ご指導」でも十分丁寧で上司にも使える表現ですが、ビジネスでも使える類語や言い換え表現としては「ご鞭撻」「ご教授」等です。「ご指導」と意味は似ていますが、若干ニュアンスが異なる部分があります。

「ご鞭撻」「ご教授」等

「ご鞭撻」「ご教授」も「ご指導」と意味は似ているようで若干ニュアンスが違います。どういった意味を強く伝えたいかで使い分けが出来ると良いでしょう。いずれも丁寧な言葉なので社内の上司や社外の人に対して使えます。

ご鞭撻

「鞭撻」とは「強く励ます」「戒め励ます」という意味の言葉です。ビジネス敬語でよく「ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします」のように、「ご指導」と一緒に使われるのを見たことがある人もいるでしょう。「教える」とは少し意味が違いますが、「指導」には「励ます」というニュアンスも含まれているため、激励を指したい場合に使うことが出来ます。

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ご教授

「教授」とは「学問や技術を教え相手にその技を授ける」という意味合いの言葉です。伝統芸能や工芸品の技術を教えてもらうのをイメージすると良いでしょう。「ご指導」よりも「教える」という意味合いが強い言葉です。口で言うと固すぎるため、メールや手紙などの書き言葉でよく使われます。

ご教示

「ご教示」「知識や方法を見せて教える」という意味の言葉です。「ご教授」と一見意味は似ていますが、教える内容が違います。正しい使い分けをしないと誤解が生まれてしまう可能性がありますので注意しましょう。こちらもメールや手紙といった書き言葉でよく使われます。

尊敬する人にものを尋ねた際は「ご教授」単純に物事の手順等を教えてもらった場合は「ご教示」と使い分けするのが一般的です。慣れていないと難しいため、無理に使おうとせずにメールや手紙でも「ご指導」を使う方が無難なこともあります。

「ご指導いただき」の言い換え表現

「ご指導いただき」そのものの言い換え表現は「ご指導くださり」ですが、もっと丁寧な表現にしたい場合は「ご指導を賜り」と言い換えると良いでしょう。「ご指導を賜り、ありがとうございました」と使いますが、主にビジネスの公文書で用いられる表現です。通常メールでは社内の目上の相手にも使いません。

逆にもう少し砕けた感じなら「いただき」をとって「ご指導ありがとうございました」ということも出来ます。丁寧と言えば丁寧な表現ですので、社内の目上の人に使う程度なら良いですが、社外の相手には「ご指導いただき」の方が丁寧です。

ビジネス敬語をしっかりと理解しよう

「ご指導いただき」について解説しました。「ご(お)~いただく」はビジネス敬語としてよく用いられます。一見おかしい敬語に見えますが、実際は正しい言葉でした。

一方で「よく聞く割に、実は文法的に間違っている」敬語も沢山あり、敬語というのはそれだけ難しいのです。日本語特有の難しさですが、ビジネスパーソンにはこれが求められます。

誰もがいきなり正しく使い分けが出来るわけではありません。分からなくなったり不安を感じたりしたら、使う前に一呼吸おいて正しい使い方を調べてみるのが良いでしょう。

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ふにょり
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